原作者: ネイサン・リーフ
原文の翻訳: Vernacular Blockchain
米国トップの仮想通貨取引プラットフォームであるCoinbaseが立ち上げたイーサリアムレイヤー2拡張ネットワークであるBaseは、5月にオンチェーンで600万ドル以上の利益を生み出し、BlastやOptimismなどの競合他社を上回り、最も収益性の高いレイヤー2ネットワークとなった。
L2 BEATデータによると、Baseの利益急増はトータル・バリュー・ロックド（TVL）の急成長によるもので、これはイーサリアムによるEIP-4844の実装と、3月に予想されるDencunアップグレードによるプロトダンクシャーディングによってもたらされた。
ブロックチェーン分析プラットフォームGrowThePieのデータによると、Baseは5月のオンチェーン利益610万ドルですべてのレイヤー2チェーンの中で1位にランクされ、次いでBlastが150万ドル、Optimismが140万ドルで続いた。 Base は収益性競争においてこれらのライバルを大きくリードしていたが、3 月の Dencun のアップグレード後、月次利益は大幅に減少した。
一方、Blur NFT市場の開発者によって立ち上げられた新興のレイヤー2ネットワークであるBlastは、最近、ETHとステーブルコインによる独自のネイティブ収益と、PacmoonやPacmoonなどのプロジェクトによってユーザーに提供される寛大なインセンティブで認知度を高めています。ファンタジートップ。
レイヤ 2 利益全体に占めるブラストのシェアは、4 月の 5.3% から 5 月には 15.2% に増加しました。しかし、先月レイヤー2利益全体の56.8％を占めたBaseには依然として大きく及ばない。
レイヤ 2 ネットワークのオンチェーンの収益性は、料金の請求、トークンの発行、その他の手段を通じて得られる収益と、レイヤ 1 ネットワーク (イーサリアム) との対話に必要なコストとのバランスを指します。簡単に言うと、レイヤー 1 ネットワークとの対話によって発生するさまざまなコストをネットワークが確実にカバーしながら利益を確保できるようにすることです。これにはオフチェーン料金は含まれていないため、これらのネットワークを上から下まで実行する全体像を考慮する必要はありません。
Kofi という仮名で活動するオンチェーンアナリストが管理する Dune ダッシュボードでも Base がトップにランクされていますが、5 月の利益は 700 万ドル弱です。この不一致は、各データプロバイダーの収入と支出の測定方法の違いが原因である可能性があります。ただし、Dune のダッシュボードには Blast からのデータが含まれていないため、この点で主要なレイヤー 2 ネットワークがどのように機能しているかを完全に理解することはできません。
GrowThePie によると、Base は 2024 年 3 月以来、最も収益性の高いレイヤー 2 ネットワークとなっています。そのトータル・バリュー・ロックド（TVL）は過去3カ月で13億ドルから76億ドルへとほぼ6倍に増加し、同チェーン史上最高となった。 Optimism の TVL は過去 1 か月間ほぼ変化していないため、Base は OP Mainnet を超える可能性があります。
Base と OP Mainnet はどちらも OP Stack 上に構築されており、Optimism の「ハイパーリンク」エコシステムの一部ですが、エコシステム内では独立したレイヤー 2 ネットワークとみなされます。ロックされた総額という点では、Base は TVL が 191 億ドルの業界リーダーである Arbitrum に依然として大きく遅れをとっています。
Dencun フォークによってもたらされたアップグレードに加えて、Coinbase が新しいユーザーのオンチェーン トランザクションへのアクセシビリティを高める新しいスマート ウォレットの発売を発表して以来、Base は暗号通貨コミュニティで徐々に注目を集めてきました。
Coinbaseのスマートウォレットは、アカウント抽象化を使用して、DeFiの詳細に詳しくない人に便利なオンチェーントランザクションを提供します。 Baseはまた、Coinbaseの知名度とそれがもたらすさらなる露出、そして今週始まった最近の「On-Chain Summer」ボーナスイベントのようなプロモーションからも恩恵を受けている。
